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雷雨晴天しかるのち雷雨

本日も東京は東中野で開催中のダム映画特集に出掛けた。東中野に行くのは人生で三度目である。

二日続けてなので小幅に端折る。客の入りは同程度で、やはり東京の太平は当分続くようである。さて内容であるが、昨日に比べれば些か感動は抑えられたものとなったが、その分、より細部までにじり寄る構成にライトフライ級のマニア心は満たされたといってよい。新黒部川第三発電所(黒部ダム/仙人谷ダム)、下郷発電所(大内ダム/大川ダム)、奈川渡ダムの三本立てで、壱の巻は摂氏160度の高熱地盤の掘削に関する灼熱の穴掘り記録、弐の巻は西ドイツから導入された斜坑掘削マシーンによる斜め穴掘り記録、参の巻はアーチ式コンクリートダムを題材とした30分でわかるダムの造り方といった趣となる。とくに奈川渡ダムの巻での、軟弱地盤を容赦ないまでに徹底的に改造していく様が、あたかも病気の肉体をあらゆる手法を駆使して施術していくかのようで興味深い。フラクタルである。ちなみに吉村昭の名著「高熱隧道」の舞台となるのは黒部川第三発電所であり、今回の新黒部川第三発電所とは異なる。ただし通過する高熱地域は同じであるので、似た状況を映像で確認できることに十分価値があると云えるだろう。時代が20年ほど新しいので、技術の進歩を感じていただけると幸いである。誰の幸いなのかは知らない。

もう7月も終わりですね。

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