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candylogue

September 2007November 2007

October 2007

音輪

今さらにキリンジの「耳をうずめて」の詞が変態的で素晴らしい。「美しい嘘で洒落のめし」といて「ブギを弾く」なんてのは、なんだろうね。反則じゃないか。そして最後は「固有の鼻歌」とかどうしたものだろう。「美しい嘘で洒落のめして二人でブギを弾く 僕ら音楽に愛されてる、とりこの街で かたびらを裂いて白金色した空の底から 僕ら息の根をまさぐるんだ 握る葦と羽毛の轟音 固有の鼻歌」。スパンクハッピーの「Freak Smile」のジャケが若か過ぎて面白い。95年。「にほんのうた」に入っている「赤とんぼ」はどうかと思う。三波春夫とコーネリアス。今年はいやに活動的なので、このまま休まず次のアルバム制作に入っていただきたい。ぜひ。そう云えばこの「にほんのうた」にはキリンジが唄う「埴生の宿」も入ってますよ。

狸話ふたたび

パピルス15号にて狸の話の続編を読む。狸と天狗と人間のアレである。文芸雑誌の連載は細切れになってしまって落ち着かないので読まないようにしているのだけど、こればかりは読まないわけにはいかない。これからは4ヵ月ごとにわくわくしながらするっと読んでしまいたいと思う。読書のお伴は赤玉ポートワインで。

風雨観劇

ペンギンプルペイルパイルズの「ゆらめき」を観劇。素晴らしくよかった。次回の7月公演もきっと観に行く。吉祥寺シアターにて明日まで。

ペンギンプルペイルパイルズ「ゆらめき」 (吉祥寺シアター)
作・演出:倉持裕
出演:小林高鹿、ぼくもとさきこ、玉置孝匡、内田慈、近藤智行、吉川純広/坂井真紀、戸田昌宏

初毛皮

毛皮族の千秋楽を観る。ひと言で云うと合わなかった。初見なのでいつもそうなのかはわからないけれど、今回に限って云えば、本も演出も好みではない。本気とエロの使い分けとか中途半端じゃないだろうか。それとも中途半端が狙いなのか。あとどうも、テンション高めのコメディの場合、自分のストライクゾーンがもの凄く狭いんじゃないかと気づいた。ただ、ここのところ体調が悪いので、まあそういうことも関係あるのかなーとは思う。そろそろ体温低めの、でもじっとりとした芝居が観たい。

毛皮族「おこめ」 (本多劇場)
作・演出:江本純子
出演:江本純子、町田マリー、羽鳥名美子、高野ゆらこ、武田裕子、延増静美、平野由紀、高田郁恵/柿丸美智恵、金子清文/米村亮太朗 (ポツドール)/澤田育子 (拙者ムニエル)

本日の音楽話

Ex Machina O.S.T.の細野晴臣+コーネリアスが格好いい。この O.S.T.、レイハラカミ、テイ・トウワ、HASYMO、m-flo と今日は祭か!という顔ぶれで、O.S.T. としてのまとまりのなさが素敵。残念ながら、肝心の映画にはあまり心惹かれないのだけど。それと、前にやっていた冨田恵一主宰のオーディションの結果として、「一角獣と処女」という曲が配信スタート。久々に聴いた冨田ラボはやっぱり冨田ラボだった。アルバムはまだかな。EMI なので DRM フリーの 256kbps。

ところで、また菊地氏のラジオが始まるみたいで楽しみ。

紗央里ちゃんの家

「紗央里ちゃんの家」が気持ち悪い。描写ではなくて文章が気持ち悪い。
ジャンルでいえばホラー。グロテスクな表現がある。人によっては不快だろう。しかしそれ自体は大したことはない。それよりもそれ以外のことが気持ち悪い。その意味では新しい視点によって作られていると思う。その視点が面白い。

久しぶりに叔母の家を訪れた小学五年生の僕と父親。迎える血塗れの叔母。嗚咽する叔父。いつの間にか亡くなったらしい祖母。いなくなった従姉の紗央里ちゃん。洗面所の床から見つかる干からびた指。

夢の島

いま住んでいる地域では、今月からプラスチック、ゴム、皮革は可燃ゴミに分類されることになった。これで事実上、日常出るゴミの大半は可燃ゴミ、または、資源ゴミとなったわけで、東京23区最後の最終処分場たる新海面処分場の必死の延命措置には心打たれる思いがする。でもね、いずれ現れるらしい新海上都市にも少し心動かされたりするのだ。ゴミの島だって悪くない。

アーカイブ

長年愛読してきた某サイトの日記が本日をもって終了するため、筆者のご厚意で保存させていただく。他人の日記を保存とかはアレな感じもするが、この日記は確かに日記なのだけど、資料性が高く、且つ、非常に興味深い内容のため、読み返すことも多いだろうと思う。文章に無駄がなく、そして面白みを備えているところが大いに気に入っている。それにしても10年というのは長い。おつかれさまでした。

FABRICA

前に DVD で観た FABRICA [10.0.1] の次回公演 [12.0.1] を観劇。純粋に面白かった。とくにひねりがあるわけでもなく、カタルシスがあるわけでも、技巧的でもないけれど、面白かった。そして満足。ペニーはいいね。がんばれ、ペニー。それと、公演のチラシが豪華で驚いた。人物相関図とか付いてくるし、おまけに出演者全員のトレーディングカードっぽいものまで付いてきて、お金あるなぁとピュアに思いました。あと、アンケートが QRコード で携帯電話オンリーというのに何故だかどきどきしてみたりして。

FABRICA [12.0.1] (シアタートップス)
脚本:高井浩子
演出:本広克行
出演:石原竜也、井端珠里、近江谷太朗、川田希、斎藤ナツ子、中野英樹、橋爪遼、本多力、本間剛、峯村リエ、ムロツヨシ

歌謡曲

先日深夜にキリンジやらカジヒデキやらつじあやのやらがやっていた歌謡曲カバーがちょっと面白かった。あ、岡村ちゃんも出てた。年取ったね。そして僕も取った。いやそれはいい。一番よかったのは「飾りじゃないのよ涙は」をやったザ50回転ズ。

棚卸し

フィードをさかさかと読んでいると、時折、ブログAだと思って読んでいたら、ブログBだったみたいなことがあって、「あれ、こんな文章書く人だったかな」と驚く。そして面白い。

インストールしてある Norton Internet Security が折に触れてはアクティブ化せよと宣ってきて鬱陶しい。そしてプロダクトキーを入力して差し上げると、更新サービスの残り期間は 5505081 日ですとか仰るのです。そんなに使えるんですか!しっかりしてください先生。

視点と始点

コーネリアスなどのアートデザインを手掛ける北山雅和氏の作品集「LiGHT STUFf」を読む。小山田氏、信藤氏との対談も収録。編集は元シトラスな江森丈晃氏。なにこの同窓会感溢れる構成。ジャケット側面を埋め尽くす文字に込められた思いだったり、プラマークへの憎しみだったり、狙い通りなんだかよくわからない場所で盛り上がって面白い。コーネリさんの8分8秒の新曲も収録。

有頂天家族

先日テレビに出ていた森見氏は予想に違わず挙動不審だった。
その森見氏の最新作「有頂天家族」を読了。京都を舞台に狸と天狗と人間が織り成す三つ巴のおはなし。狸の視点で見れば一大事の大揉め事。人間の視点で見ればなんてことはない出来事。それを天狗が高笑い。そんな噛み合うようで噛み合わない展開が、相変わらずの軽妙洒脱な文章で迫り来る。在り来たりな表現で申し訳ないが、軽快で妙味があって洒脱なのだから仕方がない。

緊張感高まる場面であっても、狸が主人公だからなのか、今ひとつもふたつもほのぼのとしていて、それがオモシロおかしい。ほっとしてじわっとする、そしてころころと楽しい。「これもまた、阿呆の血のしからしむるところだ」。阿呆万歳。

鈴木成一デザイン室と平田秀一氏による装丁も美しい。

本と音楽による周遊

本と音楽を持って電車に乗る。初めは西を目指すが、途中で気が変わって南を目指す。バスに乗り換え、船に乗り換え、辿り着いたところの海辺で 1 冊目の本を 1 ページだけ残して読み終えた。最後のページはゆっくりと読みたかったので取っておき、帰りの電車の中で大切に読む。思いつきの割には中中によい散歩だった。

[photo] 金谷港

Flickr にちょっとだけ上げてみた。

一週間を振り返る

火曜日はもう聴くべきラジオが無いんだなあと思い、水曜日はただ眠りに就き、木曜日は世田谷線でヘソを目指し、金曜日に話をしていたら夜が明ける。
振り返って思うことは仕事以外のことをしないと書くことがないということ。唯一、大切に読み進めている「有頂天家族」がむずむずするくらいに面白くて愉快である。読み終わってしまうのが惜しい。

横顔の少女

「イラストレーション 11月号」にて、中村佑介氏の特集。ゲントウキやアジカンのジャケット、あるいは森見登美彦、赤川次郎などの装画で繰り広げられる一貫した世界観とあの女の子。制作過程を示すイラストが美しいのだけど、何のイラストだろう。鯉に乙女に男子学生ってことはアレなのかな。ところでこの特集のように、作り手を垣間見せてしまうというのは、とても面白い反面、あざとい企画だなぁと思う。そう云えばむかし、「音楽と人」で小西康陽氏がそんなことを云っていたような。勘違いかも知れない。同じ号のマテリアル特集に「少し変わった子あります」(森博嗣)の装画もあったりして、へぇーアルミなんだ!と感心しきり。