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有頂天家族

先日テレビに出ていた森見氏は予想に違わず挙動不審だった。
その森見氏の最新作「有頂天家族」を読了。京都を舞台に狸と天狗と人間が織り成す三つ巴のおはなし。狸の視点で見れば一大事の大揉め事。人間の視点で見ればなんてことはない出来事。それを天狗が高笑い。そんな噛み合うようで噛み合わない展開が、相変わらずの軽妙洒脱な文章で迫り来る。在り来たりな表現で申し訳ないが、軽快で妙味があって洒脱なのだから仕方がない。

緊張感高まる場面であっても、狸が主人公だからなのか、今ひとつもふたつもほのぼのとしていて、それがオモシロおかしい。ほっとしてじわっとする、そしてころころと楽しい。「これもまた、阿呆の血のしからしむるところだ」。阿呆万歳。

鈴木成一デザイン室と平田秀一氏による装丁も美しい。

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