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からっぽの湖

ここ数日いろいろとあり、目が覚めた途端に疲れが染み込んで沈降していく感じがしたものの思い直して出掛ける。

紀伊国屋ホールで、G2プロデュースの「からっぽの湖」を観る。相変わらず椅子がへなへな。このクラスになると演技の不安定さだとか演出の空回りみたいなものはなく、観ていて気恥ずかしくなるようなこともない。実際、ちゃんとしているし面白い。でも、客席から笑い声が続いたりすると、そんなに笑うところかなあ、と思うところもあり。

そして思うのだけど、僕は何と云うか、上品なものを、そう上品な芝居は求めてはいないのだ。年末に本谷有希子を観たときも思ったのだけど、それも上品だったのだ。もちろん、本谷有希子なので、一般的に観れば上品ではないのだけど、僕の中では十分に上品でわかりやすい芝居だった。だからちょっと残念に思った。と云って下品が好きなわけでもないのだけれど、荒さがあって、驚きがあって、緊張感が伝わって、その結果として面白い、というものが感じられる芝居が好きだし、それがあるから芝居を観ているのだと思う。初めから「面白さ」だけが提供されるものは、さほど好きではないのだ。その意味でコントにはあまり惹かれない。

念のために書くと、これは当然のように僕の個人的嗜好であり、そもそも達者な役者ほど、緊張感を含めたパフォーマンスが上であることは間違いない。でも、それらを内面に持つのではなく、外面に出してもらうこと----場合によってそれは下手と取られかねないとしても----それ自体に僕は喜びを感じるので、約束された面白さみたいなものは、残念ながらそれほどには楽しめないみたいだ。とか何とか書いてきたけれど、「からっぽの湖」が面白くなかったわけではなく、観て良かったと思う。金返せー的失敗が少ないのは「約束された芝居」のメリットであり、社会通念的にも正義だと思う。僕はもうだいぶおかしな領域にまで入り込んできているらしいので、参考にしないでいただきたい。しないだろうけど。

最近、疲れると視力が劇的に落ちるようになってきて、もう老いる一方ですな。とか思いながら小田急線に揺られていました。前にも書いたけれど、休日昼間に小田急線を下るのは、たとえ疲れていても気分がよいです。

AGAPE store #12「からっぽの湖」(紀伊國屋ホール)
作:桝野幸宏
演出:G2
出演:松尾貴史、片桐仁、坂田聡、菅原永二、ぼくもとさきこ/久保酎吉、田中美里

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