陽が落ちる前に会社を出て、地下鉄で押上に向かい、乗り換えて県境を越えて新越谷まで50分。今年最初の落語は、立川談志と桂三枝という不思議で珍妙で貴重で、ミーハー受けする組み合わせに誘われての埼玉遠征。落語に僅かながらに慣れてきたこともあってか、余裕を持って望んで、余裕を持って楽しむ。ただ、会場がどかーんと広かったせいもあるけど、談志が一層弱々しく感じられたのがほんの少し悲しい。肝心の噺は、談志が「やかん」で、三枝がケータイにまつわる親子の噺「メルチュウ一家」。「やかん」はテレビも含めて最近よく触れているせいか、少し食傷気味(ちょっとずつ違うのを見つけるのが楽しいけどね)。比して、三枝のは良かった。面白かった。うまい。落語とは即興、というかライブなんだな、という思いを胸に満足して空腹の中、南へと帰る。
「立川談志・桂三枝 二人会」 (サンシティ越谷市民ホール)
出演:立川談修「宮戸川」、桂三枝「メルチュウ一家」、立川談志「やかん」
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