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candylogue

May 2009July 2009

June 2009

ピエロ

ブックオフで送料無料要員として買った「殺人ピエロの孤島同窓会」が、思いの外、面白くてサクサクと読み終わる。「このミス」特別奨励賞受賞で、執筆当時作者は12歳の中学生という、周辺情報が派手な作品なのだけど、それに負けずに、というより、そういうことを加味した上で読んで、楽しめた。孤島で大量殺人という設定はありきたりだし、ストーリーは相当なご都合主義だし、気になる箇所はたくさんあるけど、そういうことでは揺らがない力強さがなにより頼もしいしワクワクした。アマゾンの評価は低いけど。

一日遅れの感想を

ところできのう観た高木珠里のひとり芝居は圧巻だった。高木珠里という女優が持つポテンシャルを手加減なしで発散して、あまりの純度に胸焼けするようなそんな芝居。ストーリー的には純愛とナンセンス。あるいはナンセンスと純愛。違うように書いているが意味は同じだ。リトルモア地下はロケーションも空間も素敵で好きな劇場。劇場じゃないが。

ヨーロッパ企画は面白いか面白くないかだと面白かったけど、いつものヨーロッパ企画からしたら面白くなかった。新しいことをしようとしてうまく着地できなかった、というよりうまく着地させようとして高くジャンプできなかったようなそんな感じ。好きだけど。

円形と地下

青山でヨーロッパ企画を観て、横浜で買い物をして、原宿で高木珠里を観て、帰る。
いろいろ往復した気がするけど楽しかった。この写真はいい写真だなあ。と思ったら梅佳代さん。

ヨーロッパ企画「ボス・イン・ザ・スカイ」 (青山円形劇場)
作・演出:上田誠
出演:石田剛太、酒井善史、諏訪雅、角田貴志、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、西村直子、本多力、山脇唯

高木珠里ひとり芝居「一人オリンピック〜千の仮面をもつ女」 (リトルモア地下)
作・演出:福原充則、ブルースカイ
出演:高木珠里

夏ハイバイ

雨が少しだけ降る中、駒場のアゴラでハイバイを観る。うーむ。とか唸ったり考えたりしながら観る。多重に入り乱れて反復してリミックス的でカオスで、ある意味ハイバイ史上最も演劇的だったのではないかと思ったりした(ハイバイの芝居をすべて観ている訳ではないけれどそう思ったのでそう書く)。ひと言で言うとらしくない。あるいは快快的(岩井さんは快快的な試みを一度ちゃんとやってみたかったんじゃないか)。しかも理解するのにある種の苦労を要する芝居だ。そして同時に、ハイバイ攻めてるなあ。と思った。バランスとか狙い、とかではなくやりたいことを自分の器のなかで昇華させて絶妙の下手さ加減で勝負している。それに攻めているとは言ってもハイバイ一流のサービスはそこここに仕掛けられていたし、最後にはやっぱりハイバイいいな。という清々しい思いで魅入らされていた。あと蛇足ながら、今日のアフターアクトで、上手に座ってアクトを観ながら真剣に笑っていた岩井秀人を観られたので満足。そのあと電車に乗って帰る。雨は止んで初夏の少し蒸し暑い感じ。

舞城王太郎の「煙か土か食い物」と菊地成孔の「スペインの宇宙食」(ともに文庫版)を読了。

ハイバイ「リサイクルショップ『KOBITO』」 (こまばアゴラ劇場)
作・演出:岩井秀人
出演:金子岳憲、永井若葉、坂口辰平、岩井秀人/有川マコト、岩瀬亮、斉藤じゅんこ、小熊ヒデジ