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旅における街歩きについて

国内であれ海外であれ、はじめて訪れる街の場合、できれば目的地ありきではなく、歩くことそのものを目的として、ふらふらと歩くようにしている。点と点を移動しているだけだと、それらの位置関係や、時として街そのものの姿を見誤ったりすることがある。まるで昔観た映画を改めて見直しているような気分になったりもする(それはそれで悪くはないのだけれど)。そうそう、こういうシーンだったよね、みたいに確認して安心するような感じで。はじめて見たはずなのにね。ガイドブックを外れ、とくに見どころのない場所をただ歩く。そうすることで、自分とは切り離された人たちの生活を感じ、自分の非日常を実感することができる。心細くなったりすることもある。居心地の悪さを感じることもある。稀に思いもよらない体験ができて感激することもあるけれど、たいていは退屈なままに時間が過ぎることになる。なにせガイドブックに載らないような場所なんだから。でも、知らない場所に闖入して、どこにでもありそうだけど実はそこにしかない固有の場所で、ただ歩き疲れてみるというのは、ユニークで私的で固有の体験になる。僕にとってはそれが時間とお金を費やして遠くまで来ることの意味であり価値だと思う。もちろんそれだけじゃないけれど。

クルン・カセム通りからラーマ1世通りへ 10:58(UTC+7)

[photo] ラーマ1世通りからフアラムポーン駅を望む

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