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マッサージをめぐる冒険

僕はこれまで肩こりとは無縁な生活を送っていることもあって、マッサージというものをほとんど受けたことがない。だから、マッサージというもののありがたみを知らないし、ごく少ないマッサージ経験においてもとくに効果のようなものを感じたこともない。というよりむしろマッサージは恐怖に近い。そもそも誰だかわからない赤の他人に身をまかせ、あるがままなすがままに至るところを好き勝手されるというのは、そうそうある話ではないし、考えただけでも恐ろしい。身の毛もよだつ秋の夜長である。他人の手が僕の足をなめらかに絞り込んでいく。右手と左手を交互にうまく使って、吸いつくようにしなやかに絞り込む。そして黒くて細長い棒を取り出してきて、足の裏をいろいろな角度から突いていく。そしてひと押しする度に僕の顔色を伺う。まるでなにか悪いことでもしたかのように。というようなことがいま目の前で起きていて、それを実況中継で書いています。アイフォーンで。いやあしかし意外とこれ、気持ちいいですね。いたたたた。これはカルチャーショックかもしれない。マッサージがこんなに気持ちがいいのだなんて知らなかったなあ。今更で申し訳ないけれど。こんなに気持ちがいいのならまたやってもいいな。

スアンルム・ナイトバザールにて 23:56(UTC+7)

[photo] ナイトバザール

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